ブランド名が造語である事の挑戦は。

 


造語にしたその願いは?


Quodua◆Ealque(クウォドゥア・エラク)が造語だというのは幾度か書きましたが、同様にこれには沢山の由来があるという事も付け加えました。

前回の記事 QE TIMES Vol.2 を参照下されば幸いです。

当然の事ながら単純に時間を掛けました、というか、掛かりました。 🙁 


記憶を辿ると、いろいろな言語や思想というものから引っ張り出したとでも言えばカッコはいいのでしょうが、そんなに大それたものでもありません。

自分がやりたい事や表現していきたい究極の姿を思い浮かべて、自分言語という記号にしようと思いました。
由来は今の所シークレットなのでここまでにさせて下さい。

一方ではこういう声もあるかもしれません。

わかりやすく明快な言葉の方がブランド名は良い。

もしくは、

自分の名前にしてしまう。

両方ともありえます。否定はしません。
実際それも考えました。

でも、造語にした事には最大の挑戦があります。
それはブランド名のネーミングの考慮。どう付けたか。で触れた言葉「形容詞化」です。


~っぽい。


形容詞化の話の前に先程の2つの声に対しての考察ですが、

前者に対しては、明快さに対する懸念があり、明快であるが為に縛られてしまう事。これを嫌いました。

後者に対しては、そこまで自分というものに執着もなく、それよりも客観的で一つの組織や塊と考える事から始まりました。


それらは全て形容詞化という概念に結び付いてきます。


自身も敬愛するデザイナーやブランドというものが多々ありますが、最大の賛辞として、Aというブランドなら「Aっぽいよね。」。Bというブランドなら「Bらしいよね。」

一言で言えばこれが形容詞化。それが形容詞になってしまうというのは素晴らしい事ですよね。
勿論自分や幣ブランドがそこに達しているなんてとても思いませんが、一つの形容詞になるよう尽力する事を名前に込めたような気もします。

個性というのは姿かたちや謳うだけのものでなくて、形容詞の別の姿なのかもしれません。自分はそう思っています。

そして、辞書にその言葉があると仮定したら、その意味や項目が増えていく事。
明快である事に逃げるのではなくて、自分で意味を付けていく。
自分の活動は辞書そのもの・・・そうでありたいと逆に願いました。

 

意味を付けていく事がブランディング。


ここでは言語に焦点を当てていますが、行為・活動そのものも当然の事ながらその意味付けになっていきます。

それが言葉や意味になっていくと思っています。

これは別にここに限った話ではありません。
全ての団体や組織に対して言えるものだと思っていますし、ブランディングの真髄です。

 
 

言語の真の姿。


様々な言葉が飛び交う中に居たから、言語というものに考えを巡らしたのかなとも思っています。

言語は概念を伝える形。
例えば、「痛い」時は世界共通の(宇宙人もか?)共通した痛いという概念を、それぞれの枠の中での形に置き換えただけ。
また、一つの記号が世界共通の認識になっていくとか。同じように例を挙げると、=(イコール)は世界共通の、「等号」。


漢字や数学はわかりやすいですね。
また、古代の文字もわかりやすいです。
エスペラントの考え方やヒエログリフなども。

それらがどうのこうのと言うよりも、全て単純に内容を形、時に音で伝えている。

新たな物を作っても面白いじゃないですか。
ましてそれが自分だけのものならば、愛おしさも増していくものです。


だからデザインやクリエーションは記号。どの概念をどういう形にするか。



それを悟りましたし、学びました。

小難しい事は抜きにして、ファッションブランドの名前と考えても、いろいろな方の中の共通した記号になればイイなと考えました。そういう辞書や言語の中に皆さんが居ると。


逆を言ってしまえば、記号で十分だよと。

そしてブランド名の意味は創っていくものの中にあると言いたいんです。
そこに完全無欠のその人なりの意味がある。

また、着る人も意味の一つになっていき、辞書の項目になっていく。
それがファンかなって。


自分の中ではただ単にカッコ良さげな横文字を付けてというのは考えにありませんでした。

Quodua◆Elaqueというのは記号です。付けるのに時間掛かりましたけども。
当時はどうもしっくり来るものがなく(笑)。海の向こうで吟味を重ねて重ねて。

今となれば(当時からもですが)、製品や思想を表した記号と捉え、その意味は日々の中にあると常々思い知らせています。
読み取って頂ければ有り難く思いますし、その為に尽力しようと思っています。それが挑戦です。
 
 

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