戦に臨む旗印、ロゴマークの由来は。その3

こちらの記事からの続きになります。
戦に臨む旗印、ロゴマークの由来は。その2


今回は、その3・・・左下のシンボルです。

今こうして、過去を遡って書いているわけですが、スイマセン、個人的にイイ復習になってきました。

読んで下さる方を置いてけぼりにするつもりは無いんですけども(笑)。

いやー、その代わりと言っては恐縮ですが、これだけの熟考の結果で出来たロゴを纏う事に何らかの意味を感じて頂けたらお互いにとってイイのかも知れません。
お役立ち情報も取り入れながら。

いい加減にやったものは、身に付けて頂く訳にいきませんからね。
幣ブランドは何に対してもそう思っています。やり切るだけです。一抹の後悔も無いように。





このモチーフは、

月、及び月光(The Moon, or moonlight)。

です。

もしかするとこれが一番わかりやすいかもですね。
自分でもそう思っています。

まさに円月。


月を選んだのはベタと言えばベタです。
そしてまた逆にそれは一番普遍的なモチーフで、その普遍性にこのシンボルの真髄があります。

ではいってみまショー!


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その心とスローガンと由来。



「古今と東西」
 
月は誰もが見た事あって、知っていて、古今東西問わずに様々な形での主人公になってきました。
我々も知る「竹取物語」だったり、SFの世界であったり。

古代の文明から始まって、世界共通で一種の憧憬の対象となり、その結果がアポロ11号の月面着陸に至ったのだろうと思います。
1969年、その着陸した年は自分は生まれていないですが、その時の未知の神秘が現実になった世界中のオドロキは想像に難くありません。

そのように荘厳で幽玄な雰囲気の手助けとなる一方で、科学の最先端をも表現するという万能性。

さらに付け加えると、四季折々の美しさを表す「雪月花」・・・ちょっとホ○トクラブとかの名前に使われてしまっているみたいですけど(笑)、検索はしないで下さいね!

そこに、洋の東西を繋げ、時代を繋げ、数多のジャンルを繋げ、遭遇させていくという意味を持たせました。




具体的にはなんですが、
服の世界にも東西の概念や違い(どちらが良いとか悪いとかというのではなく)、また今昔、姿を変えてきた歴史があります。

デザインや服作りに関して、その垣根を越えながら縦横無尽に、かつ流動体のように学んで提供していきたい想いがあります。

自分たちがしっかりと学んで、学びのあるファッションブランドでありたいとの願いと戒めです。


 

図案解説。


正直、月を使うのは簡単です。
ヒジョーにやりやすい。

家紋にも月や星のネタには事欠きません。

だからこそ、月の事をもっと知ろうと思っていました。
予備知識はあったとしても、そこで終わるのではなく自分なりの切り口を探してみたい。そう思いました。

それが思想となって、先に書いたようになったのですが、今度はデザイン。

「雪月花」といつもブツブツ呟きながら、ロマンティックな気になるように、夜外に出て月を眺めてみたりと心のコントロールから入りました(笑)。

いかに月になり切るか(?)

デザインする為だったら何でもするっ!

「オレは月だっ!」

そう考えているうちに、光線というか光が欲しいなと閃きましたよ。
特撮やSFの影響かなー?

やってみるもんだ。

瞬く光を具象化して、これが「E」の形に。

 

総括。


簡単だからこそ、よくあるものだからこそ難しい。

そんな事を思いました。

でも結果として想像力が膨らむ事になったので、つくづくこのリサーチといった作業は大事なのだなと悟った次第です。

大事ですよー、リサーチ。

実際デザインをする上では、実はデザインを起こす(描く)作業よりも、リサーチして深めていく作業が8割。これにどのくらいの時間や労力を投資するかに掛かってきます。
これは体験から感じたのもありますけども、書籍や先生から教わった事でもあります。

ヨーロッパのデザイン科では、ほとんどがそのリサーチの時間です。
自由に時間は与えられるので、国をまたいで動き回って調べたり、図書館にこもって調べたりと、使い方は様々です。
教育方法にもよるかも知れませんが、自分が行っていた所や、滞在先のアントワープでもそんな感じでした。学校にもほとんど行かない。

何も教えないと言われるのは、その影響かもしれませんし、誤解も生むのかもしれません。
教わるのではなく、考える事。遠巻きにそれを教えているのだろうと思います。

デザインには自立心が必要と。


このような経緯で左下の第三のロゴマークを起こしました。

次回は最後の右下のシンボルのお話です。


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