それが幣ブランドの仮説立て。
生命も円から始まり、天空も円から始まる。
ロマンティシズムに溺れる訳でもないですが、そこに無限の可能性を見た事も否定はしません。
この言葉から、ロゴ製作のポートフォリオ作りをスタートさせました。
自身が学んできた欧州のクリエーションというものの中の一つに、コンセプトワークというものがありますが、最初はイマイチよくわからなかったこの活動・・・、
皆さんはどうですか?
経験したり、時に厳しい言葉も受ける中で、仮説を立てて、それに説得力を持たせるプレゼンテーションへの道筋なのだなと定義付けました。
そして、しっくり来る。
だから、これからお話しするロゴ製作の展開は一つのプレゼンテーションと捉えて頂ければ幸いです。
幣ブランドの思想とコンセプトです。
ちょっとクリエーション寄り。
デザインに興味のある方にとって、楽しめる記事である事を目指しますし、もっともっと皆さんに直接関係してくるビジネス寄りの事は、その後にお話します。それも立派なブランディングですからね。
単純で稚拙な個人の嗜好から始まり、禅や紋の世界からインスパイアされるという流れは、こちらの2つの記事でもポツポツ触れました。
頭文字を「Q」にしたかった理由がある。
その単純な理由というのは、一言で言うと神秘性です。
そして、それ以上もそれ以下も無いという究極の形態。
愛読書からも、そこに完全無欠という思想が秘められていると感じました。
禅や家紋に最終的に辿り着いたのも、自分の中ではその捉え方からスタートした所が大きかった。
ここでお伝えしたいのは、
どう捉えるかによって、次にどの行動になるのかにそれぞれで違いが出て、それが独自性になっていくという事です。
同じモチーフを選んでも、人によっては違う方面に進むかもしれません。
それが切り口の自由さ。
何故そっちに自分が進んだのかを思い起こすと、日本人としてのアイデンティティーやDNAを探す事も視野に入れていたからに他なりません。
結果として、クリエーションやブランドのスローガン・旗印としてますます好きになっていく自分もいました。んー、まあ、これで良し。そうじゃなければ人様にも出せないっしょー!
※参考文献・愛読書 泡坂妻夫「家紋の話 上絵師が語る紋章の美」
円(円相)には日本人としての心を感じます。
どうですか?とにもかくにも、やっとトレードマークでもある円相の話に辿り着けた気がします。
いやー、長かった(笑)。
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ブックを作っていました。
こんな感じで製本。古くなった部分もありますが、何とか持ち堪えています。
定規とコンパスで創造される万物と、円のストーリーを一冊に。海の向こうで自作。非売品(笑)。
もう少し良い手段はあったんでしょうけども、おかげでペーパークラフトにハマりました。
家紋の世界を踏まえて、選んだモチーフをシンボリックにしていく過程をプレゼン用にまとめたものです。
一つでは表し切れないスローガンを4つ(の円)で展開。
(ロゴでおわかり頂けるかと思います。)
モチーフそのものは段階を経てお伝えしようと思いますが、
名前は「四つ並び月星紋」。
4つのモチーフを円の世界に収め、具象化という流れです。
気分は家紋の紋付け職人だっ!
その選ばれた4つが突き詰めればシンプルに定規とコンパスで創造されていく、ってなわけです。
四大叙事詩といえば響きはイイ。
(笑)
言わせてチョーダイヨ。
ブランドの作り方(後編)。
でも触れましたが、日本の文化の持っているある種の「宇宙観」、そしてまたそのままの「宇宙」に壮大さを感じ、今も昔も惹かれ続けています。SFの影響もありますね。
シュワッチって!(笑)
宇宙には洋の東西を問わず、時代を問わずに人は夢を馳せてきました。
今は情報や技術には困りませんけれども、それらがいつの時代も想像力の源であった事実も否定出来ません。素敵な事だと思います。
人間にとって、憧憬と永遠のシンボルの一つかもしれません。
自分自身も例外ではなく、インスピレーションの源というか宝庫で、未だ見ぬ物への遭遇と、その宇宙・宇宙観を自分なりに縮図としてまとめ、ブランドの万物の象徴としました。
ここでプロローグ。
SFを始め、科学技術や、物理・数学の世界、はたまた生命の神秘、そして天体や星座の世界。
それらには数え切れないほどのエピソードが眠っています。
また、言語体系に囚われない普遍的に通用するイメージとも思っています。
我々にとってはクリエーションやファッションデザインというもので闘っていく為の旗印です。
包括的に学び、こうして生み出したロゴをそう捉えています。
次回から展開するシリーズで、ブランドとブランドロゴに秘められた円の中のストーリーを4つに分けて書き連ねます。
戦への旗印である「四つ並び月星紋」のエピソードです。
戦に臨む旗印、ロゴマークの由来は。その1
戦に臨む旗印、ロゴマークの由来は。その2
戦に臨む旗印、ロゴマークの由来は。その3
戦に臨む旗印、ロゴマークの由来は。その4
戦に臨む旗印、ロゴマークの由来は。その1
こちらの記事からの続きになります。円相から始まる。ストーリーのあるデザイン。円に込められたストーリーをぶちまけます。4つのシンボル及びストーリーから成り立ちますが、一つ一つを誠に勝手ながら解説していこ ... Read more
QE TIMES Vol.3
Quodua◆Elaque(クウォドゥア・エラク)は皆さんに約束します。ただのデザインするだけのファッションブランドではなく、【服の専門家(エキスパート)】という視点で。
One thought on “円相から始まる。ストーリーのあるデザイン。”